はじめに
浅煎りのスペシャリティコーヒーを使ったドリップコーヒーのいれ方です。お店では毎日このレシピを使ってドリップコーヒーをいれています。
ドリップコーヒーは、クリーンですっきりな口当たりと、フルーティーで香り豊かな風味が特徴です。「自分で作るドリップコーヒーは敷居が高い」と思われる方もいるかもしれませんが、それは一昔前のお話。コーヒーの品質が高まった今、おうちでお店の味を表現するのは実は簡単です(特に浅煎りは簡単)。
ポイントは、コーヒー豆とお湯の分量を正確に量ること。こちらでは、浅煎りコーヒーを使ったドリップコーヒーのレシピと淹れ方のコツを詳しく紹介します。(深煎りの場合はいれ方が変わるのでご注意ください)
おうちでも、香り高くフルーティーなコーヒーを楽しみましょう!
ドリップコーヒーの準備と必要なもの
準備するもの
- コーヒー豆:13g
- お湯:200ml (90℃)
- ドリッパー
(お店ではORIGAMIのドリッパーを使用していますが、どんなドリッパーでも大丈夫です) - ドリップ用ケトル
- ペーパーフィルター
レシピ
コーヒー豆:13g (中挽き)
お湯:200ml (90℃)
時間と注ぐ量:
0:00|40g
0:30|80g (+40g)
1:00|130g (+50g)
1:30|165g (+35g)
2:00|200g (+35g)
ドリップコーヒーの準備
1. ドリッパーにペーパーフィルターをセット
まず、ドリッパーとペーパーフィルターを用意します。先に豆を挽いてしまうと劣化が始まってしまうので、豆を挽くのは抽出を始める直前がおすすめです。(挽いてある豆を使用される場合も、抽出直前まで袋から出さないことをおすすめします)
2. 沸騰したお湯をドリップケトルに移す
浅煎りのコーヒーは、温度の低いお湯で抽出すると酸っぱくなりやすいので、高めの温度で。90℃がおすすめですが、温度計のない場合は、100℃に沸騰させたお湯をケトルに移すとだいたい90℃になるので、基準にしてみてください。
3. ペーパーフィルターをお湯で濡らし、紙の匂いを洗い流す
ペーパーフィルターは、先に湯通しすることによって紙の匂いが軽減され、コーヒーが雑味のないすっきりとした味わいになります。
4. 豆を中挽きにし、フィルターにセットする
中挽きがおすすめですが、お好みによって粗さを調整してください。
(普段深煎りを飲まれることが多い方は、少し細かめに挽いてあげると、美味しくお召し上がりいただけます)
ドリップコーヒーの作り方
1. お湯を注ぎ、豆全体を濡らして馴染ませる(お湯は40gが目安)
コーヒー豆全体に均一にお湯を注ぐのがポイントです。なるべく渦ができるように、勢いよく注いであげると、美味しいコーヒーの基ができます。(スプーンを使ってかき混ぜたり、ドリッパーをゆすって混ぜるのもOK)
なお、土手を作る、形を崩さない、などは浅煎りのスペシャリティコーヒーでは気にしなくて大丈夫です。勢いよく行きましょう。
2. 30秒後、円を書くように注ぎ始める(お湯は1と合わせて80gほど)
1投目と同じく、40gのお湯を注いであげます。この2投分で、味わいのほとんどが決まります。たくさん味が出てくるように、勢いよく注いであげてください。

3. 30秒後(注ぎ始めから1分後)、130gまで、
さらに30秒後(注ぎ始めから1分30秒後)、165gまで注ぐ
4. 30秒後(注ぎ始めから2分後)、200gまで注ぐ
お湯が全てなくなり、ポタポタと水滴状になるまで待ったら、ドリッパーを外して終わり。
最初に注ぎ始めてから、2:20-2:30ほどが目安です。
お湯が落ちるスピードが遅すぎると思った場合は、挽き目を少し粗く、逆に速すぎる場合は、すこし細かめに挽いてあげると調整できます。
5. 出来上がり
おいしくいれるポイント
-時間と重さ(g)を測ると、抽出が安定します。ぜひスケールを使ってみてください。
-お湯は90℃ぐらいがおすすめです。(これは浅煎りの淹れ方なので、深煎りを飲まれる方は、温度をもっと低くするのをおすすめします)
-味の調整は、豆やお湯の量ではなく、挽き目を変えるのがおすすめです。
薄すぎたり、酸味が強すぎると感じた場合は、挽き目を少し細かく、
逆に濃すぎたり、苦すぎると感じた時は、挽き目を粗くすると改善することが多いです。
まとめ
浅煎りのドリップコーヒーは、正確な分量がポイントです。逆に言えば、分量さえ守っていれば、かんたんにおいしいコーヒーをいれることができます。
このレシピを参考に、おうちでもお店のような香り高くフルーティーなコーヒーを楽しんでくださいね!