はじめに
浅煎りのスペシャリティコーヒーを使ったドリップコーヒーのいれ方です。お店では毎日このレシピを使ってドリップコーヒーをいれています。
ドリップコーヒーは、クリーンですっきりな口当たりと、フルーティーで香り豊かな風味が特徴です。「自分で作るドリップコーヒーは敷居が高い」と思われる方もいるかもしれませんが、それは一昔前のお話。コーヒーの品質が高まった今、おうちでお店の味を表現するのは実は簡単です(特に浅煎りは簡単)。
ポイントは、コーヒー豆とお湯の分量を正確に量ること。こちらでは、浅煎りコーヒーを使ったドリップコーヒーのレシピと淹れ方のコツを詳しく紹介します。(深煎りの場合はいれ方が変わるのでご注意ください)
おうちでも、香り高くフルーティーなコーヒーを楽しみましょう!
ドリップコーヒーの準備と必要なもの
準備するもの
- コーヒー豆:13g
- お湯:200ml
- ドリッパー(お店ではORIGAMIのドリッパーを使用していますが、どんなドリッパーでも大丈夫です)
- ドリップ用ケトル
- ペーパーフィルター
ドリップコーヒーの準備
1. ドリッパーにペーパーフィルターをセット
まず、ドリッパーとペーパーフィルターを用意します。先に豆を挽いてしまうと劣化が始まってしまうので、豆を挽くのは抽出を始める直前がおすすめです。(挽き豆を使用される場合も、抽出直前まで袋から出さないことをおすすめします)
2. 沸騰したお湯をドリップケトルに移す
浅煎りのコーヒーは、温度の低いお湯で抽出すると酸っぱくなりやすいので、100度に沸騰させたお湯をそのまま使うのがおすすめです。
3. ペーパーフィルターをお湯で濡らし、紙の匂いを洗い流す
ペーパーフィルターは、先に湯通しすることによって紙の匂いが軽減され、コーヒーが雑味のないすっきりとした味わいになります。
4. 豆を中挽きにし、フィルターにセットする
中挽きがおすすめですが、お好みによって粗さを調整してください。
ドリップコーヒーの作り方
1. お湯を注ぎ、豆全体を濡らして馴染ませる(お湯は約30gが目安)
コーヒー豆全体に均一にお湯を注ぐのがポイントです。お店ではこの時にスプーンを使い、コーヒー全体を混ぜてお湯を均一に行き渡らせるようにしています。
(土手を作る、形を崩さない、などは浅煎りのスペシャリティコーヒーでは気にしなくて大丈夫です)
2. 約30秒後、"の"の字を書くように注ぎ始める(お湯は1と合わせて100gほど)
3. 約20秒後(注ぎ始めから50秒前後)、150gまで注ぐ
4. さらに約20秒後(注ぎ始めから70秒前後)、200gまで注ぐ
お湯が全て落ち切るまで待ちます。最初に注ぎ始めてから、1:40-2:20ほどが目安です。
お湯が落ちるスピードが遅すぎると思った場合は、ドリッパーの真ん中付近を中心にお湯を注ぐとスピードが上がります。逆に速すぎる場合は、大きく円を描くように注ぐと調整しやすいです。
5. 出来上がり
おいしくいれるポイント
-時間と重さ(g)を測ると、抽出が安定します。
-お湯は落ちきるまで待ってください。最後の方には雑味が出るから出し切らない方がいい、という話をよく耳にしますが、そんなことはありません。浅煎りは伝統的な深煎りに対し、雑味や渋みが出にくい性質があります。味も安定しますので、安心してお待ちください。
-お湯は100℃が最も風味が出やすくおすすめです。(これは浅煎りの淹れ方なので、深煎りを飲まれる方は、温度を低くするのをおすすめします)
-味の調整は、豆やお湯の量ではなく、まず挽き目を変えるのがおすすめです。
酸味が強すぎると感じた場合は、挽き目を少し細かく、逆に苦すぎると感じた時は、挽き目を粗くすると改善することが多いです。
まとめ
浅煎りのドリップコーヒーは、正確な分量がポイントです。逆に言えば、分量さえ守っていれば、かんたんにおいしいコーヒーをいれることができます。
このレシピを参考に、おうちでもお店のような香り高くフルーティーなコーヒーを楽しんでくださいね!