3匹のゲイシャ

最近のスペシャリティコーヒー界隈といったら、みんなゲイシャのお話ばかり。各国の品評会の上位はほぼゲイシャが独占し、パナマでは毎年のようにオークションの最高落札金額が更新されています。

そんなゲイシャ、気になりませんか。
でもお店で買うと、とっても高い。特にパナマゲイシャなんて、100gで1-2万円なんてのも、当たり前のように目にするようになってきました。

でも、そんな高いコーヒーを、毎日は飲めませんよネ。それはセレブネコにのみに許された特権です。
とはいえたまに飲むぐらいだと、買った豆を飲み切る前に、時間が経ちすぎて、美味しさのピークは過ぎてしまいます。

庶民ネコのワタシは、考えました。
「ちょっとずつ包めばいいんじゃない？」

そんな経緯で生まれたのが、こちらゲイシャのお試しセット。
色々なゲイシャを楽しめるよう、バリエーションは広めに用意してみました。ぜひぜひお試しあれ。

さて当たり前のように”ゲイシャ”と言いましたが、そもそもゲイシャとは、どんなコーヒーなのでしょうか。

最近名前を聞くことが多くなりましたが、”ゲイシャ”というのは、コーヒー品種の一つです。いちごで言うと、”とちおとめ”、”あまおう”とかですね。

古くはエチオピアで生まれたゲイシャ。元々は病気に強い品種として60年代にパナマへ渡りましたが、生産の難しさや生産量の少なさから、農家にとって旨みのある品種ではなく、なかなか脚光を浴びることはありませんでした。

しかし2004年。パナマのエスメラルダ農園が、Best of PanamaというパナマのコーヒーNo.1を決めるコーヒー品評会にそのゲイシャを出品。そこからゲイシャの運命が変わります。
中米のコーヒーでは出せなかった、花のような優雅なフレーバーを醸し出すそのコーヒーは、審査員を大きく驚かせました。WOW！
結果、過去最高値の異例の金額でオークション落札。世界中にざわざわが伝播し、一連の騒動はコーヒー史で「ゲイシャ・ショック」と呼ばれています。

その後ゲイシャは”美味しく”て”高価”なコーヒーの代名詞となり、コーヒーの品評会、オークションで常に上位を独占するようになりました。

その後は、周辺各国でもこぞって栽培されるようになったゲイシャ。農家の工夫と努力、そして独自の気候条件やプロセスの影響で進化し、個性的なゲイシャが毎年どんどん生み出されています。
パナマのゲイシャは今も貴族価格ですが、最近他国では、リーズナブルなロットも、ちらほら見られるようになってきました。
ゲイシャという品種が、より多くの人に楽しまれるようになってきていますね。めでたしめでたし。

🇨🇴コロンビア｜ロス・パティオス, ピーチインフューズド

まさかのゲイシャを使ったインフューズド。ゲイシャの個性が残るインフューズドということで、新しいコーヒーの扉が開かれる気がします。

濃厚なピーチティーのような味わいを、ぜひお試しあれ。

🇨🇷コスタリカ｜COE#5 ラ・エレ ゲイシャ, ハニー

このゲイシャの特徴は、熟したフルーツのような甘さ。
Cup of Excellence品評会の入賞ロットだけあって、トロピカルフルーツのような華やかな香りと甘さのバランスが素敵なコーヒーです。

なおマニアックですが、スコアはCOE89点越えており（ヤバイ）、名実ともにトップクラスのコーヒーです。

🇨🇴コロンビア｜エル・パライソ, ウォッシュド

伝統的なウォッシュドゲイシャです。
ゲイシャと言えば、を体現するジャスミンのフローラルノートに、柑橘系のすっきりした香り。ゲイシャを飲んだことない方に、まず飲んでいただきたいのがこちらです。