コーヒー豆を選ぶのって難しい。
種類も多く、暗号のような言葉が並びます。そしてコーヒー屋さんというのは、初心者が色々聞きにくい雰囲気があったりするものです。
(初めてのスタバは誰もが怖いように、、)
この記事ではコーヒー豆の要素を分解し、おすすめの選び方を紹介します。
まず最初にまとめです。
*購入量
→毎日1杯飲むなら、月に400-500g
→週2-3杯なら200g前後
*豆は、焙煎度→プロセス→産地の順番で考える
*焙煎度の選び方
→スッキリ&フルーティーな酸味は”浅煎り”
→苦味&コクは”深煎り”
*プロセスの選び方
→スッキリ飲みやすいのは”ウォッシュド”
→フルーツの濃厚な香りは”ナチュラル”
→バランスの良い甘さは”ハニー”
→独特の味わいは”特殊発酵系”
*産地の選び方
→すっきりしたフルーツ感は”アフリカ”
→重めで芳醇なフルーツ感は”南米”
→穏やかな酸味&チョコレート感は”ブラジル”
→香りと味のバランスが良いのは”中米”
→個性派が多いのは”アジア”
詳しくは以下で説明していきます。
コーヒー豆のパックサイズ
選び方の前に、まずは量について。100g、200g、250gとパックサイズは様々ですが、コーヒー豆は生鮮食品。美味しく飲める期間に飲み切れる量を買うことが大切です。
コーヒー豆は新鮮さが大事
コーヒー豆はスーパーやコンビニでも売っているので、何となく長持ちする、ある程度いつまでも飲めるものと思われるかもしれません。しかし、本当にコーヒーを美味しく飲める賞味期限は、それほど長くはありません。
BASTET COFFEEでは、焙煎日から1ヶ月程度で飲み切ることを推奨しています。1ヶ月以上経っても美味しく飲めますが、風味は少なくなっていきます。全体的にまろやかになっていくので飲みやすいという側面もありますが、香りを楽しみたいコーヒーは、1ヶ月を目安に飲み切るのがおすすめです。
飲み切れる量を買う
ゆえに、コーヒー豆は飲み切れる量を買うのが大事。毎日1杯飲むなら、大体1週間で100gほど。週2-3杯であれば、1週間で40gほどに。1ヶ月に換算すると、それぞれ、500g、200g前後になります。
一杯の量やアイス、ホットによっても変わりますが、大体の目安になると思います。
1週間 | 1ヶ月 | |
毎日2杯 | 200g | 800-1000g |
毎日1杯 | 100g | 400-500g |
週に2-3杯 | 40g | 150-200g |
新鮮で美味しいコーヒーを楽しむには、ぜひ自分の飲む量と、コーヒー豆の焙煎日に注目してみてください。店頭で購入される場合も、焙煎日の確認をお忘れなく。
なおBASTET COFFEEでは、オンライン注文頂いたコーヒー豆は、焙煎から7日以内のものをお送りするようにしています。400gまでは全国送料¥200なので、こまめな注文をおすすめします。
コーヒー豆を探す前に
ここからは、コーヒー豆の選び方について説明します。
まず、コーヒー豆は植物です。ワインのように年によっても違えば、産地の土壌や気候の環境要因、プロセス(作り方)、品種ごとに味わいは変わります。また生豆を焼く焙煎士によっても変わるため、まずはコーヒーの情報を正確に理解することが大切です。
コーヒー豆のパッケージの読み方
コーヒーの情報は、パッケージ、もしくはPOPに記載があることが多いです。
産地(地域・農園)、品種、プロセス(詳細は後述します)の情報は最低限含まれているはずです。
例えばBASTET COFFEEで販売しているグアテマラの豆はこちら。
こちらのパッケージの右上を見ると、
Guatemala: グアテマラ
El Injerto Washed: エル・インヘルト ウォッシュド
Huehuetenango: ウエウエテナンゴ
Catuai: カトゥアイ
と書いてあり、それぞれ
グアテマラ→国名
エル・インヘルト→農園
ウォッシュド→プロセス
ウエウエテナンゴ→地域
カトゥアイ→品種
を表しています。
またパッケージには書いてないですが、通常言及されている焙煎度(今回は浅煎り)も重要です。
スペシャリティコーヒーは、農園から流通までの品質をちゃんと管理するために、全てのロットで情報がはっきり示されています。
その中でも特に重要なのが、色がついた焙煎度・プロセス・産地(国)の3つ。情報は全て大事ですが、味の変化が特に大きいのはこの3つ。それらを変化の大きい順に並べると、
1.焙煎度
2.プロセス
3.産地
となります。
つい産地(ブラジル・エチオピアなど)の影響が大きく感じますが、実は他の2つの方が味の方向性を形作ることが多く、お好みのコーヒーを見つける重要なヒントになります。
なおパッケージ画像の右中央にCherry(さくらんぼ)、Pomegranate(ざくろ)、Milk Chocolate(ミルクチョコレート)と書いてありますが、スペシャリティの多くはテイスティングコメント(焙煎士が飲んだ味の印象)が書いてあることが多いです。そちらを参考にする、というのもコーヒーを選ぶ上で有用です。
焙煎度
コーヒーの味の変化を最も生むのは、焙煎度の違いです。浅煎り・深煎りなどの焙煎度合いの差は、コーヒーの味を最も大きく変える要素。豆の産地や、その他の要因よりはるかに大きな差が生まれ、例えば”エチオピアの浅煎り”と”ブラジル浅煎り”の差よりも、”エチオピアの浅煎り”と”エチオピアの深煎り”の方が味の違いは大きいと感じます。
より正確にいうと、浅煎りと深煎りでは、味わいの種類に決定的な差があるのです。気候や土壌のテロワールによる、香りの方向性などは産地の影響を大きく受けますが、口当たり、後味、苦味/酸味のバランスなど、飲み物としての種類が異なる感覚です。
例えると、緑茶と紅茶でしょうか。
どちらも茶葉は同じですが、発酵度の違いで分別される2つのお茶。緑茶と紅茶は全然違う飲み物のイメージです。
日本の緑茶(日本茶)と、紅茶(和紅茶)。あるいはダージリンの紅茶と、和紅茶。どちらが近しい飲み物でしょうか?飲むシーンの差もありますが、産地がどこかより、それが「紅茶であるか、緑茶であるか」の方が飲み物を選ぶときには重要な情報です。
焙煎度については、浅煎りから深煎りまで網羅するお店もありますが、お店によって焙煎度の範囲が決まっていることが多いです。ゆえに、あなた好みの焙煎度のお店が見つけられると、コーヒー選びがとても楽になります。
浅煎りコーヒー
浅煎りコーヒーは、フルーティーな香りにすっきりとした口あたりが特徴です。
お茶で言うと、苦味や旨みを楽しむ緑茶・抹茶ではなく、華やかな香りを楽しむ紅茶に近い味わい。あっさりした飲み口の中に豊かな香りが溢れます。
浅煎り=酸っぱい、のイメージで敬遠されがちですが、綺麗に焙煎された浅煎りは、みずみずしいフルーツのような酸味を持つので、普段深煎りを飲んでいる方でも「飲んでみたら美味しかった」と聞くことが多いです。
浅煎りコーヒーの酸味イメージは「梅干し」ではなく「フルーツ」であり、「しょっぱい酸っぱさ」ではなく「甘酸っぱい」感じです。劣化したコーヒーは「しょっぱい酸っぱさ」でエグ味があって美味しくないですが、ぶどうやみかんも甘さと酸味が同居するように、新鮮な浅煎りコーヒーは、フルーツらしい爽やかな酸味を楽しめます。
また、香りの違いを感じやすいのも浅煎りで、色々な種類のコーヒーを試したい方にもおすすめです。
<おすすめする人>
*柑橘やぶどうなど、甘酸っぱいフルーツが好き
*緑茶より紅茶が好き
*焼き菓子と一緒に飲みたい
*香りの違いを楽しみたい
*苦いコーヒーが苦手
深煎りコーヒー
深煎りコーヒーは、香ばしい香りと苦味、重厚感のある口当たりとコクが特徴です。
緑茶と紅茶でいうと緑茶寄りで、香り+口当たりや苦味・旨味を楽しむコーヒーです。喫茶店で出されるコーヒーをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。苦味と味の強さがあるので、ミルクやクリームを入れて、カフェオレとして楽しまれることも多いです。一方、焙煎の深さと共にコーヒー豆が持つ酸の分解が進むため、酸味は控えめ。また酸が作り出す香気成分が減少するので、柑橘や花のような爽やかな香りは、少し感じづらくなります。
脱線しますが、
日本で深煎りコーヒーが流行った理由は色々と挙げられています(品質や抽出周りのお話が多いですね)が、私はその一つに日本の「緑茶・抹茶文化」があると思っています。苦味の中で旨味・甘味を楽しむお茶文化があったからこそ深煎りのコーヒーが受け入れられたのではないかと。
一方で台湾は「烏龍茶文化」。軽やかな質感と華やかな香りを楽しむ文化です。ゆえにコーヒーの主流も浅煎りで、フルーティーなものが人気です。
なおどちらも若い人ほど、苦味を敬遠し、甘味を求める人が多いです。(だから日本の緑茶市場はどんどん小さくなっていますね)
SDGsなどの世界的な流れや、品質向上・機会均等に向けたトレーサビリティの改善など、意識の変化による浅煎り・サードウェーブが流行るきっかけは起こっています。ただし日本で若年層を中心に受け入れられている浅煎りコーヒーは、そういったイメージ的なものだけでなく、味覚的な側面もあるのではないでしょうか。
コーヒー=クールな飲み物、という部分が目立っていますが、イメージの流行りは代替も多く寿命が短いもの。みんなが「美味しい」と思うものをちゃんと作ること、が結局何より大事だと思っています。
<おすすめする人>
*コーヒーらしい風味を味わいたい
*チョコレートなど、味の強いお菓子と一緒に食べたい
*喫茶店のような甘いカフェオレが飲みたい
*コーヒーの苦味が好き
まとめると、以下のようなイメージです。
浅煎り | 深煎り | |
酸味 | 強め | 弱め |
苦味 | 弱め | 強め |
フレーバー | フルーティー | 香ばしい |
口当たり | すっきり | コクがある |
合うお菓子 | 焼き菓子 | チョコ |
お茶で言うと | 紅茶 | 緑茶/抹茶 |
また、お店によって浅煎り・深煎りの定義が変わります。
「浅煎りって書いてあったのに中煎りだった」「深煎りって書いてあったのに酸味がある」というのはよくあるので、まずそのお店のおすすめを飲んでみて、自分の好みに合うかどうか判断するのがいいと思います。
産地・品種によって酸味や苦味の強弱はありますが、焙煎度の前では微々たる差。まずはお好きな焙煎度のコーヒー店を見つけてみましょう。
もちろん、気分によって違う焙煎度のコーヒーを飲み分けたり、違うお店を使い分けたりするのも良いと思います。
またBASTET COFFEEは浅煎りが中心。どれぐらいの焙煎度か気になる方は、ぜひBASTET BLENDか、トライアルセットをお試しください。
BASTET BLEND
プロセス
次に大きく変わるのは、プロセス(処理法=収穫後の加工方法)による差です。
産地でも香りや酸味は変わりますが、焙煎度のところで説明したように、「飲み物としての方向性」を考えると、プロセスによる差は非常に大きく、コーヒー好きな人ほど、「好みのコーヒーは?」と聞くと、”プロセス名”を答えることが多いように感じます。それほど好みが分かれます。
プロセスとは、もともと果実であるコーヒーチェリーを、コーヒーとして飲めるように加工することをいいます。プロセスは大きく3種類あります。
ナチュラル
ナチュラルプロセスは、コーヒーチェリーを果肉ごと乾燥・発酵させる方法です。このプロセスによって、発酵した果実の風味が豆に移り、強いフルーティーな風味を持つコーヒーが生まれます。
後述するウォッシュドと比較して、果実感の強い、濃厚な口あたりの味わいに仕上がります。豆によってはトロピカルフルーツの風味や、ワインのような発酵感を持つものもあり、香り高い果実酒のような風味を味わえます。
>>ナチュラルの豆はコチラ
ウォッシュド
ウォッシュドプロセスは、まず果肉を取り除いてから水洗いし、豆を乾燥させる方法です。これにより、クリーンで明るい酸味が生まれ、柑橘系の香りが出やすいです。
ナチュラルと比較して、すっきりとした口当たりのコーヒーに仕上がります。花のような香り、シトラス系の香りなど、より紅茶に近いような風味が味わえるのが特徴です。酸味がナチュラルよりも強くなります。
>>ウォッシュドの豆はコチラ
ハニー/パルプトナチュラル
ハニー/パルプトナチュラルプロセスは、果肉の一部(正確には果肉と豆の間にある粘着層)を残したまま豆を乾燥処理する方法です。完全に果肉がついた状態で乾燥させるナチュラルと、完全に取り除いた状態のウォッシュドの中間ですね。
多くはクリーンでありながら濃厚な香りもある、ナチュラルとウォッシュドの中間のような味わいになりますが、ハニーは比較的新しく開発されたプロセスであり、各農園が色々な方法を試しています。ゆえに種類も多く、一概にハニー=〇〇な味、と言い切るのが難しいです。
ハニープロセスに関しては、説明を読んだり、バリスタに細かく聞いてみるのをおすすめします。
>>ハニーの豆はコチラ
まとめると以下のようになります。ハニーはそれぞれの中間のイメージです。
ナチュラル | ウォッシュド | |
酸味 | まろやか | キュッと |
口あたり | 濃厚 | あっさり |
香り | 完熟フルーツ | 柑橘や花 |
後味 | 長い余韻 | すっきり |
特殊プロセス
その他、地域に根ざした昔ながらのプロセスや、近年開発された新しいプロセスが、他のプロセスとは違う特有のフレーバーや味わいを生み出しています。細かくは別記事で説明しますが、いくつか取り扱っているものもあるので紹介します。
>>特殊プロセスの豆はコチラ
コロンビア ラ・エスペランサ ゲイシャ ハイブリッドウォッシュド
コロンビア エルパライソ ライチロット ダブルアナエロビックウォッシュド
産地 (国)
次に産地です。
とはいえ産地は種類が多く、一般的な説明をするのは難しいです。詳しくはそれぞれのコーヒー豆の説明を見ていただくことをおすすめしますが、地域傾向はあるので、現在BASTET COFFEEで扱っている豆を中心にご紹介します。
アフリカ
エチオピア
香り高いコーヒーなら、エチオピア。
エチオピアは、品種が入り混じり、ほぼ全てがHairloom(エアルーム/エチオピア原生種)です。エチオピアは香りが特徴的で、ナチュラルだと苺ジャムのような、ウォッシュドだとアールグレイティーのような味わいになります。他の産地では絶対に出ない味わいです。浅煎りでも酸味がそれほど強くなく、飲みやすいのも特徴。初めてのスペシャリティコーヒーに。
ケニア
キュッとした酸味といえばケニア。
ケニアはSL28/SL34という独自品種がメインで、ほとんどがウォッシュドです。SL品種×ケニアの土壌でできるのは強いベリーや柑橘系の香り。ラズベリーやカシスのような味わいが特徴です。レモンやグレープフルーツのようなキュッとした酸味があります。
ルワンダ
スパイシーな大人のフルーティー。
ルワンダのコーヒーの多くは、フルーティーな風味に加えてドライフルーツやスパイスのようなクセのある味わいを持つことが多いです。酸味は強めで、濃厚な味わいが特徴です。
南アメリカ
ブラジル
チョコ&ナッツ。標高が比較的低いため酸味が控えめで、浅煎りでも飲みやすいのが特徴。まるでアーモンドチョコレートを食べているかのような、チョコレート・ナッツ系の風味が甘く香るコーヒーです。
コロンビア
ブラジルとは打って変わって、芳醇なフルーツ感と強い口当たり&酸味が特徴。特殊発酵を進めている農園や、新品種の栽培も盛んで、毎年あっと驚くようなコーヒーが出てくるので、詳しくはそれぞれの豆を見てみるのをおすすめします。
なお、ブラジル以外の南米産地(エクアドルやペルーなど)は標高も高く、ブラジルよりもコロンビア寄りの味わいに近いものが多いです。
中央アメリカ
グアテマラ
バランスの良いハイクオリティな産地。ウォッシュドが主流です。クリーンで飲みやすいコーヒーで、飽きのこない優秀な産地です。ほのかな花の香りや、りんご系のフルーツ、ナッツのような香りがバランスよく混ざっています。中米全体で言えますが、ナチュラルはトロピカルフルーツ系の香りが多いです。
コスタリカ
ハニープロセスの先駆者コスタリカ。甘くバランスの良いコーヒーが多いですが、プロセス×品種の種類が多く、味わいの特徴を一般化するのが難しい産地でもあります。ホワイトハニー〜ブラックハニーまで様々なハニープロセスを使い分けるほか、エチオピア品種やケニア品種など、ユニークな品種の移植を進めており、バラエティの広さが楽しめます。
アジア
インドネシア
独特で個性的な風味。インドネシア独特のウェットハルと言うプロセスがあるのですが、それによってハーブやスパイスのような個性的な香りと、濃厚な口当たりは他の産地ではみられない独自の味わいです。
台湾
コーヒーの世界チャンピオンも多く輩出している、気温もコーヒーもホットな国台湾。コーヒー豆の生産も盛んで、今年はCOE(国際品評会)も開催されました。フレーバーも個性的で烏龍茶やライチのような独特の香りを持つコーヒーがあります。ただし生産量が少ないため、非常に高価です。
中国(雲南)
ここ2-3年で有名になっている産地。プロセス開発が盛んで、独自プロセスを活かした個性的なフルーツ感が楽しめます。生産量も少なくなく、価格が高すぎないのも◎。提供するコーヒーショップも増えているホットな産地です。
品種について
この記事では大きく取り上げませんでしたが、いくつかの品種については、産地やプロセスを凌駕するインパクトを持つものもあります。その代表が”Geisha(ゲイシャ)”。パナマから始まり、今は世界中で高級・高品質コーヒーの代名詞となっている品種です。
他にも、Wush Wush(ウシュウシュ), Sudan Rume(スーダンルーメ), Pink Bourbon(ピンクブルボン), Laurina(ローリナ), Sidra(シドラ)など品種自体が大きな特徴を持つものも多いので、こちらは次のステップとして別記事で紹介します。
それでもどれを選ぶか分からない方へ
色々考えても、どれを選んだらいいかわからない。結局飲んでみないと分からない、と感じた方は、ぜひBASTET COFFEEのトライアルセットをお試しください。4種類のコーヒーが少しずつ試せるので、きっとお好みのコーヒー豆を見つけるヒントになるはずです!